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BBSはいずれ消すので、執筆中に思いついたりコメントいただいて思いついたりして書いたやつをpickup。
>セーラちゃんの告白を女王様が知ったら――
女王:「海賊。娘が欲しくなったんじゃないか?」
海賊:「ん?」
女王:「“大きくなったらお父さんのお嫁さんになる!”と言われるのは、男親の永遠の夢だそうだぞ」
海賊:「あんたの娘がそんな可愛らしい事を言い出すとは思えんがな」
女王:「失礼な。――試してみるか?」
押し倒し~♪
>縁談がケリーの耳に入ったら――
「女房は一人いりゃ充分だって。アレだけでも手に負えねぇんだ、このうえ増やしてたまるもんか」
>刑事ドラマ『相棒』。伊丹刑事が亀ちゃんに因縁つけてる(?)シーンをみて、こんな求愛行動する鳥がいたなぁと思って、なんとなく。
(ふむ……これが“因縁をつける”というものか)
目の前で肩をいからせる少年を見下ろし、ウォルはいささかのんびりとそんな事を考えた。
所はシッサス、時は夜――この程度の諍いに足を止める者はない。
始まりは肩がぶつかったという話だったはずだ。気分を損ねるような真似をした覚えはないのだが――。
「なめてんのか、てめぇ! でかいと思っていい気になってんじゃねぇぞ! あぁん?」
両手を腰において斜めに構え、顔を歪めて少年はウォルに詰め寄った。睨むなら睨み続ければいいものを、視線を落としては睨み上げるという動作を繰り返す。
いや別にいい気になど――とウォルが答える前に、ぶふ、と妙な音が背後から聞こえた。振り返ってみると、連れである王妃の友人が口を押さえて赤い顔をしている。
「――なぁにを、笑って、いやがるんだ、よ!」
一瞬呆気に取られた少年が、今度はそちらに詰め寄った。背丈はさほど変わらないから睨み上げる必要はないだろうに、言葉を切るごとにやはり顎をしゃくる。
必要以上に身体をゆすって少年がケリーの前で足を止めた途端。
ぶは、とケリーが吹き出した。
「…………ケリーどの?」
なにがそんなにおかしいのか、遠慮も何もない大笑いだ。
「てっめぇ……」
因縁をつけていた少年は当然怒った。拳を握って殴りかかる。
常ならば余裕で避けもしただろうが、あいにくケリーは爆笑中だった。避けきれず、肩口に拳を受けてよろめいてしまう。
「ケリーどの!」
ウォルは慌てて少年を押さえ、一応ちょっと悩んだ。
年端もいかぬ少年を殴り倒すのは気が引ける。だが、ウォルもケリーも脱走中の身だ。騒ぎが大きくなって警備兵に駆けつけてこられては具合が悪い。
離せコラ、と騒ぐ少年に当て身をくらわせ、せいぜい丁寧に道端へ横たえてから、いまだ爆笑中のケリーを引きずってその場を離れた。
足を止めたのは、裏道に入って表通りの喧騒から充分に離れてからだ。
「――悪い。助かった」
ようやく笑いをおさめたケリーに、ウォルは問うた。
「いったい何がそんなにおかしかったのだ?」
気になるのは当たり前だ。ケリーはまだ笑いたそうに口元を歪めている。
いや――と一度言葉を切って、込み上げてくる笑いを飲みこんでからケリーは答えた。
「ああいう仕草を、ナントカいう鳥の求愛行動にそっくりだ、って知り合いが言ってたのを思い出しちまって」
その知り合いに記録映像を見せられた時も、やはり爆笑したのだが。
「こう――羽を広げて、身体を揺すりながら首を上下させるんだが……」
想像してみて、ウォルも思わず吹き出した。
両手を腰に肩肘張って、必要以上に身体を揺すり、繰り返し顎をしゃくっていた少年――確かに、似ている。
「笑えるだろう? そっくりなんだ、これが」
顔を見合わせて、ウォルとケリーは改めて笑い出したのだった。
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>もてまくってるケリーさん。ジャスミンが無意識に妬いてたりしたら素敵――ってコメントから
女王:「おまえもなぁ……誰彼かまわず誑しまくるのはいい加減よせ」
海賊:「人を色情魔みたく言うんじゃねぇよ。なんだそりゃ」
女王:「誑しまくってるだろうが。タウでもシッサスでも学校でも」
海賊:「馬鹿言うな。男を口説く趣味はねぇって――なんだ女王。もしかしてあんた、妬いてるのか?」(にやにや)
女王:「妬いてる……?」(考え込み)
>イヴンがとうとう袋詰め。リィにやられた事のあるバルロさんがケリーに褒美の品をあれこれ――ってコメントから
バルロ:「受け取れ」
ケリー:「…………なんだ?」
バルロ:「いいから受け取れ。ほんの気持ちだ」
ケリー:「………………いらん」
てな感じでしょうか。それもイヴンが見てる前でやるんですよね!(笑)
>おまけSSでケリーが思い浮かべた「未成年はやめておけ、海賊」と諭す女王さまの姿から――
「未成年はやめておけ、海賊。……まあ、今のおまえの姿なら犯罪にはならんが――実状を知っている身としては捨ててもおけん」
そこで、ん? と首を傾げるジャスミン。
「おまえがその姿だと、私が犯罪者になるわけか? これは困った……」
本気で悩むジャスミンに、ケリー爆笑。
「笑い事じゃないぞ、海賊。そもそも私の好みを言わせて貰えれば、だ。今のおまえは小さすぎる。せめて成人くらいにはなって貰わんと食指が動かん」
「あんたに押し倒されずに済むってんなら、俺としちゃ万々歳だがね」
「夫の台詞かそれは。冷たいじゃないか」
大袈裟に傷ついた風のジャスミンに、ケリーは呆れた目。
「そもそも食指云々ってのが妻の台詞じゃねぇだろう」
これを見ていた一同は頭を抱えてうめく――。
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>もしもジャスミンがこの場にいたら、きっと花娘達にもてもてだ――って話から。
バルロ:「なんだアレは……女か?」
イヴン:「……そりゃあちょっと失礼ってもんじゃないですかい(分かるけど)」
ナシアス:「…………」
ウォル:「うむ。本当の大人物というのは性別を問わず好かれるのだな」
>ケリーに負けた(?)バルロさん。それをロザモンドが聞いたら?
ロザモンド:「(溜息ついて)…………サヴォア公……」
バルロ:「何だ?」(←強がり)
ロザモンド:「大丈夫か?」(←本気)
バルロ:「……………………何がだ(ぼそり)」