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最近のジブリには期待もしてないから、まあこんなもんか。
絵が綺麗だった。
雨の降り始めとか、露草とか赤シソとか、蝉の声とか。背景が綺麗だった。もののけ姫の背景の方が好みだけど。
アリエッティもまあ、かわいい。
そしてパパさんがかっこいい。

以下、ネタバレ時々カラクチです注意!



切手が絵画になってたり、素焼きの植木鉢がコンロのフードになってたり、腕時計が壁掛け時計になってたりする小人達の生活を、「ああ、これはアレを使ってるんだ」とか思いながら見るのも楽しい。
ただ……なにも訴えかけてくるものがない。ワクワクでもドキドキでもしんみりでもほのぼのでもない。ストーリー的にはそういうシーンもあるのに何でだ。
というのを考えていて、主人公の少年に思い至った。
病弱で、あまり感情を高ぶらせない生活が身についている子なんだろうけど、それにしたって淡白すぎ。
平坦な喋り方はわざとだとは思うんだけど、もうちょっとこう、小人がいた! みたいな感じとか、お願いだから姿を見せて、と乞う感じとか出せなかったのかな。表情はほぼ一定だし。
全体に人物の背景、心情が見えにくくて、それで入り込めなかったんだきっと。
ハルさんは怖いし。
小人に固執する理由が分からないからただ怖いし。どこかでかわいげ見せて欲しかった。小人を捕まえようとする理由が「奥様に見せて差し上げたい」とかだったらいいのになー。
で、なおかつ小人目線にも寄り添いきれないから、かな。
小人には人間の事情は分からない。だから人間の心情が見えにくいのは当たり前で、だから怖い。でも観てる自分は人間だから、どうしても人間の目線が混じる。結果、中途半端に第三者視点になる、と。
顕著なのはショウがドールハウスのキッチンを据え付けたシーンかな。怯える小人目線で描かれてるけど、観ながら「おいおいちょっと乱暴だよキミ」とか思ってた。

以下、思った事をつれづれに。

・水の粘性がおもしろい。ポットからお茶を注ぐときとか、口に溜まってぽとんと落ちるのが。ああ小さいとそうだよなーと。

・小人目線の室内の様子と音がすごい。テーブルの足を粘着テープでロッククライミングとかすごすぎる。ピアスでカーテン登りとか。面白い。

・どうして納戸の床の開けられるところに家があるんだ。見つけてくれと言わんばかりじゃないか。おじいさんのそのまたおじいさんあたりとは交流があったのか?

・少年はどうしてそこを見つけられたんだ。荷物積んであったのにわざわざ出して。

・お母さんが攫われたからって、どうしてキッチンはずしちゃうの。――ああ、そういうことね。ショウくんは先読みの天才か。

・外から鍵がかけられて内側からは開けられない部屋のある屋敷ってあんまりないよね。どういう用途?

・ラスト、「心臓の一部だ」に笑った。それほど深い交流があったようには思えない。

・スピラーがかわいい。

・アリエッティの名前が浮いてる。せめて愛称で呼ばせればいいのに。

・もはや根幹を否定する事になっちゃうけど、小人を描くんだったら佐藤さとるのコロボックルシリーズを使って欲しかったなぁ。大好きなんだ、あれ。

・『床下の小人たち』はシリーズ読破した記憶はあるからそれなりに面白かったんだろうけど、内容よく覚えてないんだ。

・ところで『借りぐらし』って……借りたものは返したの?(笑)
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